人形(ひとがた)、あるいは形代(かたしろ)と呼ぶ草木あるいは紙やわらで作った素朴な人形に、
自分の災厄を移して海や川に流した破いの行事と、平安時代に始まるお人形遊び(ひいな遊び)とが、
長い間に結びついたのが、現在の「ひなまつり」です。

ですから、ひな人形には、生まれた子どもがすこやかで優しい女性に育つようにとの
親の願いが込められています。つまり、ひな人形をその子の形代と考えて、
どうぞ災いがふりかかりませんように、また、美しく成長してよい結婚に恵まれ、
人生の幸福を得られますようにという、あたたかい思いを込めて飾るのです。