中国の凧、日本の凧
凧は中国が発祥地だと考えられています。中国の凧は昆虫、鳥、その他の獣、そして龍や鳳凰などの伝説上の生き物など様々な形状を模しています。現代中国の凧で最上のものは竹の骨組みに絹を張り、その上に手描きの絵や文字などがあしらわれています。
日本の伝統的な和凧は竹の骨組みに和紙を張った凧です。長方形の角凧の他、六角形の六角凧、奴(やっこ)が手を広げたような形をしている奴凧など、各地方独特の様々な和凧があいます。凧に弓状の「うなり」をつけ、ブンブンと音を鳴らせながら揚げることもあります。
凧のしっぽ
凧は安定度を増すために、尻尾やしっぽと呼ばれる細長い紙(ビニールの場合もある)をつけることがああります。尻尾は、真ん中に1本つける場合と両端に2本つける場合がああります。尻尾をつけるとくるくる回ったりふらふらしたりするのを防ぐことができ、真上に揚がるように制御しやすくなるからです。
また、凧を「タコ」と呼ぶのは関東の方言で、関西の方言では「イカ」「いかのぼり」(紙鳶とも書く)と呼ばれていました。凧が「タコ」や「イカ」と呼ばれる由来は凧が紙の尾を垂らし空に揚がる姿が、「蛸」や「烏賊」に似ているからという説があります。長崎では凧のことをハタといい、ハタ揚げ大会が開かれています。
正月の風物詩としての凧
かつては正月を含む冬休みには子供たちが凧揚げをする光景が良く見られ、玩具店のみならず子供たちが買い物をする頻度の高い身近にある駄菓子店や文房具店などで凧も販売されていました。特に凧揚げが盛んに行われていた1970年代には、冬休みの時期には電力会社がスポンサーの夕方のニュース番組で「凧揚げは電線のない広い場所で」「電線に引っかかったら電力会社にご連絡ください」という内容のコマーシャルがよく流されていたほどで、当時のトラブルの多さを窺わせます。
凧揚げが安全にできる広い空間が少なくなったことに加え、少子化やゲーム機の普及などもあり正月の凧揚げの光景も少なくなりました。