中日新聞・2009年12月29日
節句人形製造販売の (愛知県高浜市)は、農業生物資源研究所(茨城県つくば市)な どとの共同研究により、暗闇で青色発光ダイオード(LED)の光に反応すると衣装の一部が緑 やオレンジ系の蛍光色に輝くひな人形を作った。
ひな人形は高さ約三十センチ。このうちの一対を、来年一月二日から桃の節句(三月三日)ま で、高浜市の本店で一般公開する。
同研究所などは昨年、遺伝子を組み換えてオワンクラゲやサンゴの蛍光タンパク質を導入した カイコから、光る性質を残したまま絹糸を紡ぐことに成功。 は、この絹糸でひな人形の 衣装を織り上げ、三対(六体)を完成させた。
ことしの天皇在位二十周年を記念し、お内裏さまの衣装は天皇陛下の即位の礼での衣装を再 現。光る絹糸は、柄の刺しゅうの部分を中心に使った。
光る絹糸はまだ研究段階で一般に流通していないため、このひな人形は非売品だが、吉浜人形の神谷毅社長は「養蚕農家での量産が実現すれば、いつでも商品化できる。かつて日本経済を支えた国産絹糸が再び見直され、復興するきっかけになれば」と話す。